ビジネスで成長するには 勝ち易きに勝つ

<孫子ならどうする?>
ビジネスでは、弱いものいじめも立派な戦略である

弱い者いじめ、とは悪いイメージのある言葉です。
教育現場では絶対に許してはいけないことでもあります。
f:id:toshimai:20200519054456j:plain
しかしルールのあるビジネスでは、弱い者いじめは戦略の一つです。

具体的には、下位企業からシェアを奪う。売上を奪う。
規模のメリットを活かした低価格化は典型的な弱い者いじめ戦略です。

この戦略の効果は抜群です。必勝のためには勝ち易きにまず勝つべきなのです。

私見なら、まず得意な科目を攻略する。
ビジネスなら、自分より小さな店を圧倒する。

「打つ手打つ手がすべて勝利に結びつき、万に一つの失敗もない。なぜなら、戦うまえから負けている相手を敵として戦うからだ」
f:id:toshimai:20200519054545j:plain
上下を挟まれた企業でも、これは生き残る定石のひとつです。

ランチェスター戦略とは、第二次世界大戦の研究から生まれた思想です。

この戦略も下位企業をたたくことを推奨しています。
上位と競い合いながら、下位企業からシェアを奪って台頭する。

勝ちやすきにまず勝つ。それを続けて成長することをねらうのです。

(参考文献 実践版孫子の兵法 鈴木博毅 P63抜粋)


<感想> これなー、って感じです。 私のつとめる会社は業界4番手で、上からよく叩かれてますので、叩かれる側の気持がとてもよく分かります。どちらかというと弱いもののほうに分類されます。 ただ、それでも細かくカテゴリーを分ければ、トップシェアだったりするものもあります。その中で下をたたくことは可能です。ただ、長い目で見たときに弱い者をたたくってどうなのかなと思うこともあります。 f:id:toshimai:20200519054849j:plain 孫子はこうも言っています。 「相手を傷めつけず、無傷のまま味方にひきいれて、天下に覇をとなえる」 つまりライバルを味方にして勝つ方法を考案するということ。ビジネスの世界では勝つこともあれば負けることもある。勝った際にライバル企業を追い込んだりすると、必ずしっぺ返しにあいます。逆に勝ったときこそ紳士的な振る舞いをして、相手の信頼を得ること。私はどちらかというと、こっちのほうで勝負していきたいです。 競合他社と良い関係を築いていると、こちらが困ったときに助けてくれたり、お願いを聞いてくれたりすることがあります。 あまいことも言ってられませんが、状況に合わせて臨機応変に対応していくことかなと思います。 ここは勝てると思った時に全力で攻め込む、突っ込んでも負けると思ったら戦わない。駆け引きも大事ですね。