松下幸之助「本気の商売」

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こどもが親につきまとう。

うるさいほどにつきまとう。

ときに閉口するほどのことがあっても、それでも、つきまとわれればやっぱりかわいい。

うれしい。
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自分のつくった製品、自分の売った商品、自分のやった仕事。

つくりっ放し、売りっ放し、やりっぱなしでは心が残る。

世間にもまた仕事にも相すまない。

おたがいに、つくることに真剣で、売ることに誠実で、そして仕事に真実熱心ならば、その製品、その商品、その仕事のゆくえをしっかり見定めたい。

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見定めるだけでなく、どこまでも、いつまでも、それについてまわりたい。

台所に入れば台所へ、座敷に上がれば座敷へ、外国に行けば外国までも、どこまででもうるさいほどにつきまといたい。

使い具合はどうですか、調子はどうでしょう、ご不便はございませんか、故障はありませんか。


ときに閉口されるほどであっても、仕事の成果を案ずるその真剣さ、誠意はうれしい。

ありがたい。

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こんな心がけで、おたがいにつくりたい。

売りたい。

そして懸命に仕事をしたい。

(参考文献 道をひらく 松下幸之助

(感想)
20年以上サラリーマンをしていて感じることですが、一緒に仕事をしていて気持ちがいいなと感じる人が時々います。
そのような人というのは、必ずご自身の仕事に対して真剣で誠実で頑張り屋さんです。
こちらに対するきめ細かい気遣いがあり、真剣にこちらに向き合ってくれているなと感じることができます。
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自分自身のことを振り返ると、若いときの自分は上記のようにお客さんに接していなかったと思います。
私は転勤族なので、3~4年我慢をすれば、どこか他の勤務先に移るから、どこか手を抜いたところがあったのかと思います。
そんなときの仕事はやはり中途半端で上手く行ってなかったと思います。
自分は転勤族かもしれないが、そこにいるお客様はその場で真剣に取り組んでいる。
そこに対して自分も真剣に向き合わないと失礼に当たる。
現在では相手に真剣に向き合い、本気で取り組んでおりますが、これからも今以上に、本気の商売を楽しめるようやっていきたいです。

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