緊張状態でパフォーマンスを上げる方法!

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答え:興奮状態を生かす!

【感情交換の実験】
(参考:ハーバード・ビジネス・スクール 
アリンソン・ウッド・ブルックスの実験)

被験者である学生たちに2分間、
スピーチをしてもらいます。

そこで、学生達にこんなアドバイスをします。

Aチームの学生たちにはスピーチの冒頭に
「私は落ち着いています。」というように伝えます。

Bチームの学生たちにはスピーチの冒頭に
「私は興奮しています。」というように伝えます。

Cチームの学生たちには普通にスピーチを
始めてもらいます。

【結果】
AチームとCチームのスピーチには、
目立った差がみられなかったが、
Bチームのスピーチは平均して27秒、
時間が長くなる傾向があった。

スピーチ後、観客から「説得力」「自信」
について100点満点で採点してもらったところ

Bチームは他のチームに比べ、
「説得力」では平均17点、
「自信については平均15点高くなった。

つまり、気持ちが高ぶっている
(緊張している)ときは、「落ち着こう」
と努力するよりも、
「これは興奮状態だ」と認めた方が
パフォーマンスが高くなる傾向がある。

【筆者の考え】
重要な場面に直面した時、まったく
緊張しないという人はいないでしょう。
これから起きる物事に対して、
人の体と心は張り詰めるようにできています。
ただ「緊張」という状態が生じたとき、
その状態をどのようにとらえるかには
個人差があります。
リラックスしなければと、深呼吸を
してみたり、気をそらそうとしたり、
肩や首を回したり、ストレッチをするのも
一つの手です。
ただ、ベストな選択だとは言えません。
何故なら「落ち着こう」という意思は、
「力を発揮しよう」という意思と、
反対方向に引っ張り合ってしまうからです。
結果的に、ミスが誘発されたり、
パフォーマンスが中途半端なものに
なったりします。
緊張という状態は無理になくそうとせず、
ポジティブな方向にどんどん盛り上げた方が
恐怖を消しやすくなります。
人に対しても、または自分の脳内においても
「なんかすごいことが起こりそう!」
「ワクワクしてきた!」などといった
言葉を使うだけで、緊張が興奮に
交換されるのです。
その瞬間、意識のフォーカスが、
「失敗する」から、「今やるべきこと」に
向き、周囲があっと驚くような結果を
もたらすのです。

緊張したら「私は興奮している!」と
脳内で叫ぼう。

【私の感想】
私が仕事上で最も緊張するタイミングは、
得意先との商談前です。
大きな得意先で、1回の商談で動く金額も
大きいため、「絶対に商談を失敗できない」
という想いから、毎回極度の緊張感に
襲われます。
商談前には、時間をかけて資料を丁寧に
作りこみ、バイヤーを頭の中に想定した上で
何度もシュミレーションをこなし、
指摘されるであろうことを想定して、
その部分を修正してという行為を
最低5回は繰り返し商談に臨みます。
そんな時に、自分に言い聞かせているのは
「自分は事前に出来ることはやった。
あとは落ち着いて取り組むだけだ!」
という想いです。
しかし、今回の学びで、自分に言い聞かせる
言葉を間違っていたと感じました。
今までの商談で上手くいったときは、
緊張よりもどちらかというと、
「ワクワクして早く商談したい!」
という想いのほうが強いときのような
気がします。
(それでも上手くいかないときもありますが)
今回の学びで、商談をシュミレーションする
際に、もっと自分が興奮できるような提案を
盛り込むことが重要だと感じました。
皆さんも、緊張を楽しめるよう自分を
コントロールして行きましょう!

(参考文献)図解モチベーション大百科