どんな人でも成長させてしまう方法とは

<答え>「できる人」と勘違いさせる

<実験>無意識の反応(参考 教育心理学者ロバート・ローゼンタールとレノール・ヤコブソンの実験>

年度はじめに、小学校の全校生徒にテストをおこないました。

そのうちの“何人かの生徒”について、
「彼らはテストの特典がずば抜けて高かった。才能が開花することは確実だろう」と教師に伝えました。

実際、その“何人かの生徒”はランダムに選んだものです。
そして年度末、ふたたび全校生徒でテストをおこないました。するとランダムに選ばれた“何人かの生徒”は、他の生徒と比較して、得点が増加していました。

つまり、「できる」とラベルづけされた人は、「できる」が実現するように周囲から特別扱いされる。

<筆者の考え>
「できる」というラベルづけをされた人に対して、周囲はその人がふさわしい結果を出すよう、密接なコミュニケーションをとったり、仕事の便宜をはかったり、有益な情報を渡したりするなどの行動をとりやすくなります。
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<感想>
これは、私も経験しました。私自身がサラリーマンで、営業としては能力も低く、成績もそんなに良くない時代がありました。

しかし、何の間違いか、優秀とされる人物だけが集められる研修に参加する経験がありました。「何で営業成績が低い俺がこの研修に参加できたんだ?」と不思議でしょうがありませんでした。きっと、人事が間違えたのだろう。と思っておりました。

しかし、間違いだったにしてもこの経験は、私の人生にとても大きな影響を与えてくれました。各地区本部から、超絶に優秀な人達が集まり、その中に混ざって私も研修を受けました。特に優秀でない私はその研修についていくのが本当に大変でしたが、必死についていき、大きく成長させて頂いたことを覚えております。

ただ、どんなに素晴らしい研修に参加できたとしても、人ってそんなにすぐに変わるものではないと思います。でも、この研修を受けたあとから、周りの人たちの私を見る目が変わりました。「あの研修受けたんでしょ。すごいね。」「会社をひっぱる人に選ばれたんだね。」と周囲から自然と期待のまなざしで見られるようになりました。多少プレッシャーには感じましたが、その期待に添えたいと思うようになり、自分で少しでも期待に追いつくように努力し始めるようになりました。

5年後気が付くと、本当に自分が会社を引っ張っている状況になってました。私は、本部内で最も数字の大きい得意先を任せられるようになり、成績も上位という状況が何年も続いております。私は、当時のあの研修に参加することで、周りから過度な期待をかけられることによって、周囲の期待に応えたいという想いから、無意識にその期待に追いつくために自分の力以上の努力をして、成長していたのかもしれません。

私は今41歳で二児(4歳、8歳)の親ですが、このことは子育てでも通用出来そうだなと思いました。
子供に対して、「できる子」と思って接するのか、「できない子」と思って接するのかで、子供の成長が全く変わってくるのかもしれません。

私の妻は、子供の勉強が出来ないことに対して、よくイライラしながら怒ってます。「何回もやったよね!なんでわからないの!」「何でこれが出来ないの!」妻は確実に長女に対して「できない子」という想いが強いです。一度、じっくり話をして長女に対する見方を見直してもらう必要があるかもしれません。そうでないと、長女が自分自身もできないと思って自信がなくなってしまうかもしれません。

人は、できる人に対してはプラスの見方しかしないのでほっといても問題はありません。問題はできない人に対して、素直にできない人と思ってしまうこと。これは負のスパイラルに陥ってしまいますね。

どんな社会でも出来ない人はいます。でも、その人たちの生産性を上げることが出来れば、会社の業績もプラスにはなりますよね。できない人にそのまま「できない人」というレッテルを貼るのではなく、その人の良い部分、尊敬できる部分を見つけて、その人の精神をプラスの方向へもっていくことが大事なのかもしれません。過去の私がいい例です。

ダメダメ営業だった私が、スペシャル研修生に選ばれて、周りの期待に応える為に頑張って成長できた。
私の事例からもわかるように、嘘でも良いので人にある程度の期待をかけること、「できる人」と勘違いさせることが、その人を大きく成長させるのかもしれません。


「やるやるって聞いてたけど、ほんとにやるね~!」「よ!時期社長候補!」「こないだのプレゼン超絶に良かったね!あれならだれでも買うね」「できる男は違うね~!」「君がいる部署は必ず数字がいいね!」
手な感じで期待をかけちゃいましょう!

(参考 図解 モチベーション大百科)