有事の時ほど協力を

風が吹けば波が立つ。

波が立てば船も揺れる。

揺れるよりも揺れない方がよいけれど、風が強く波が大きければ、何万トンもの船でも、ちょっと揺れないわけにはゆくまい。

これを強いて止めようとすれば、かえって無理が生じる。

無理を通せば船がこわれる。

揺れねばならぬときには揺れてもよかろう。

これも一つの考え方。

f:id:toshimai:20200726055858j:plain
大切なことは、うろたえないことである。

あわてないことである。

うろたえては、かえって針路を誤る。

そして、鎮めなくてよい船でも、沈めてしまう結果になりかねない。

すべての人が冷静に、そして忠実にそれぞれの職務を果たせばよい。

ここに全員の力強い協力が生まれてくるのである。

f:id:toshimai:20200726060027j:plain
嵐の時ほど、協力が尊ばれるときはない。

うろたえては、この協力がこわされる。

だから、揺れることを恐れるよりも、協力が壊されることを恐れた方がいい。


人生は運不運の背中合わせと言える。

いつ突如として嵐が訪れるか、誰しも予期することはできない。

つねに自分のまわりを冷静にながめ、それぞれの心構えを、しっかりと確かめておきたいものである。

(参考文献 道をひらく 松下幸之助

(感想)
コロナ禍の現在、心に響く言葉です。
今こそ、うろたえず、あわてず、全ての人が冷静に忠実にそれぞれの職務を果し、協力していきましょう!
f:id:toshimai:20200726060056j:plain