松下幸之助「心の窮屈は新しい知恵を生まない」

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窮屈な場所に窮屈にすわっているち、血の巡りも悪くなって足もしびれる。

身体が固くなって自由な動作がとれないのである。

無作法は困るけれど、窮屈はなおいけない。

やっぱり伸び伸びとした自由な姿が欲しいものである。

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どんな場合でも、窮屈はいけない。

身体を窮屈にするのもいけないが、心が窮屈になるのはなおいけない。

心の働きが鈍くなって、よい知恵が出てこないのである。


ものには見かたがいろいろあって、一つの見方がいつも必ずしも一番正しいとは限らない。

時と場合に応じて自在に変えねばならぬ。

心が窮屈ではこの自由自在を失う。

だからいつまでも一つに執して、われとわが身を縛ってしまう。

身動きならない。

そんなところに発展が生まれようはずもない。
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万物は日に新たである。

刻々と変わってゆく。

きょうは、もはやきのうの姿ではない。

だから我々も、きょうの新しい者の味方を生み出してゆかねばならない。


おたがいに窮屈を避け、伸び伸びとした心で、ものを見、考えてゆきたいものである。

(参考文献 道をひらく 松下幸之助
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(感想)
心が窮屈ではならない。日々環境も、自分自身も変化・成長するなかで、考え方も日々変化・成長していくことが大事。
心が窮屈になると新しい知恵が出てこない。
自分自身が長いこと頼ってきた考え方に、これからもすがりたいという気持ちもわかるが、時には本当にそれが正しいのか、振り返る必要がある。
もしかしたら、今の状況には他のやり方、考え方のほうが合っているかもしれない。
常識を疑うこと。
今まで世の中で正しいと思われていたこをを疑うことで、新しい発明や商売が生まれる。
科学や文明は常に常識を疑うことで進化・発展してきた。
我々も日々考え方ややり方を変化・成長させていくことが必要。
そのためにも大量のインプットとアウトプットは必要。
一つの考えにこり固まらずに、柔軟な発想を持って行きましょう。
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