目標を達成させる方法とは

<答え>締切を細かく区切る。
<実験>ピリオダイゼーション(参考 スタンフォード大学 心理学者エイモス・トベルスキーたちの実験)

学生たちに「アンケートに答えてくれたら、謝礼として5ドル支払います」と持ちかけます。
半数には「締め切りは5日後」と伝え、半数には提出期限を設定しません。

提出期限なしの場合、提出した学生は25%でした。

締切は5日後の場合、提出した学生が66%でした。

つまり、優先順位のつけかたによって目標をクリアできるかどうかが左右される。
<筆者の考え>
いつも年が明けるたびに、1年の目標を立てている。
でも達成できたことがない。

そういう人にとっては、何かに集中して取り組むには、1年という期間が長すぎるのでしょう。「1年の目標は、12月に立てた方がいい」という冗談もありますが、人は「期限が見えないと、集中できない」ように出来ています。

期日を決めるということは、「いつ集中して取り組む時間を作るか」を決めることでもあります。

この特性を活かしたのが、ピリオタイゼーションという手法です。ついつい怠けがちな私の場合は、1日のピリオドを3時間ごとに設定しています。

「今日一日でなにができるのか?」ではなく、「これから3時間でなにができるのか?」という考え方をしているのです。

そうすると脳の動きがアップテンポになるのが、自分でもよくわかります。

タイマーはいりません。時間を正確に測ることにはあまり意味はないからです。

「これならやり切れる」というサイズで考えながら活動しています。だから無駄な体力を消耗しませんし、休憩も上手に取れるようになれます。

締切は、自分に対する思いやりです。追われて苦しむこともありますが、締切があるからこそ今日、この日を充実させられるのです。

どんなに細かな仕事にも、「締め切り」を設けよう」
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<感想>
これはまさにですね。私も経験上何度もこれを感じたことはあります。

私は、サラリーマンですので年に1~2回、大きなプレゼンの場があります。ただ、そのプレゼンの日程が決まるまでは全くやる気が出ず、準備もする気が起こりません。

しかし、本当に良いプレゼンをするためには、もっと長期的に細かいスケジュールを立てて、準備をする必要があります。まさに、この実験の内容のように、「締切を細かく区切る」ということが最重要。

私の場合でいうと、毎年だいたいのプレゼン日のスケジュール感がわかっているので、仮の日程を自分で決めて、そこから逆算して、いついつまでに何をすべきかをリスト化していくこと。

ついつい、日々の、絶対にやらなければならない仕事に追われてしいがちですが、しっかりと優先順位をつけて、じぶんをうまくコントロールすること。

分かってはいますが、これを実行するにはある程度訓練が必要かもしれません。

ここで自己コントロールするためには、筆者も言っておりますが、「これならやり切れる」というサイズの仕事を積み重ねていくこと。ひとつひとつのタスクのハードルを下げることで、心理的なハードルを下げること。

プレゼンが明日だとしたら、寝る間も惜しんでやらなければならない状況になりますが、まだ1か月もあれば、明日やればいいと思ってしまいがちです。

しかし、そこで自分にムチ打って無理やりやろうとするのではなく、日々行うタスクを「これならやり切れる」量に落とし込むこと。これがポインなのではないかなと思います。

大きいことや面倒くさいことをやろうとすると、心理的な負担も大きくなり、避けてしまいます。

このように、行動をする際に、心理的負担を少しでも抑えることが、前に進むポイントですね。それにより自己コントロールがしやすくなり、いつの間にか計画が進み、気がついたら目標達成!ということも起こりうるかもしれません。

(参考 図解モチベーション大百科)