マーケティング二つの誤解
<答え>私が大好きで最高の仕事をすれば売れる!⇒×
ほとんどの人は、サラリーマンのような感覚で事業を起こす。その結果、マーケティングの二つの誤解がはびこる。これは新規の個人事業家にとって大変危険だ。
初めにその二つの誤解を認識し、是正しておけば、多くの時間とお金と不満を省くことができる。
【誤解その1】私はそれが大好きだから、それはきっと売れるはずだ
あなたが新しい製品やサービスについて素晴らしいアイデアを思い付いたとしよう。そのアイデアは画期的で独創的だ。こんな素晴らしいアイデアを思い付いたのは、初めてだ。きっとよく売れるに違いない。
果たしてそうだろうか?こういう考え方の問題点は、顧客が自分と同じ欲求や嗜好、価値観を持っていると思い込んでいることだ。自分が正しいと思い込んでしまうと、大きなリスクを背負うことになる。
【誤解その2】私が最高の仕事をすれば、顧客は必ず来てくれる
最高の仕事をすれば最高の評価が得られるというのは、学校のスポーツでの話だ。しかし、市場ではそうはいかないことが多い。
あなたが個人事業家として成功するかどうかは、あなたが提供する製品やサービスによって決定されるわけではない。
あなたがどれほど頑張って働いているとか長時間労働をしているかも関係ない。知能指数も学位も関係ない。すばらしい仕事をし、一生懸命に働き、頭脳優秀で、重要なコネがあっても、倒産するおそれがある。
それらの要素は成功に貢献するかもしれないが、成功を決定づけるものではないからだ。事業の成功は、顧客の数と彼らがどれだけのお金を払ってくれるかによって決定される。そしてそれは、顧客があなたの事業についてどう考え、感じ、信じるかによって決定される。
重要なのはあなたが自信の事業をどう認識しているかではなく、顧客があなたの事業をどう認識しているかなのだ。
顧客を引き付けるマーケティングの術を身につけたければ、自分の価値観は忘れることだ。自分のエゴや偏見、私見を捨て去り、顧客の目を通して世の中を見よう。
自分の顧客は誰か、顧客は何を求めているか?顧客にとって価値とは何か?あなたはどうすればそれを提供できるか?以上の質問に的確に答えることが、どの事業においても成功を収めるためのカギになる。
(参考文献 自宅にいながらお金持ちになる方法 マイケルルボーフ著)
<感想>
自分の価値観で考えるのではなく、お客様目線で考える。我々サラリーマンの世界でもよく言われることです。
そして二つの誤解、私が大好きで最高の仕事をすればお客さんに必ず響くというのも、サラリーマンの世界でよく陥りがちなことです。
自社の商品を愛して、それを一生懸命お客様に伝えれば響いてくれるはず。頑張りすぎてしまうことでいつのまにか、自分のエゴや偏見をお客様へ提供してしまっている状況。
このような状況が事業においては危険ということ。
常に相手のニーズを考え、新しい価値を提供できる事業が強い。