工夫する生活

とにかく考えてみること、工夫してみること、そしてやってみること。

失敗すればやり直せばいい。

やりなおして駄目なら、もう一度工夫し、もう一度やりなおせばいい。


同じことを同じままにいくら繰り返しても、そこには何の進歩もない。

洗礼におとなしく従うのもいいが、洗礼を破る新しい方法を工夫することのほうが大切である。

やってみれば、そこに新しい工夫の道もつく。

失敗することを恐れるよりも、生活にくふうのないことを恐れた方がいい。


我々の祖先が、一つ一つ工夫を重ねてくれたおかげで、我々の今日の生活が生まれた。何気なしに見逃している暮らしの断片にも、尊い工夫の跡がある。

茶碗ひとつ、ペン一本も、これをつくづくと眺めてみれば、何という素晴らしい工夫であろう。

まさに無から有を生み出すほどの創造である。


お互いにもう一度考え直そう。

昨日と同じことを今日は繰り返すまい。

どんな小さなことでもいい。

どんなわずかなことでもいい。

昨日と同じことを今日は繰り返すまい。

多くの人々の、このわずかな工夫の累積が、大きな反映を生み出すのである。

（参考文献　道をひらく　松下幸之助）

日々成長！日々進化ですね！