ビジネスで勝ちやすい市場を狙うには【パート2】

<答え>やはりライバルの少ない分野で戦う!

孫子の言葉>
我専まりて一と為り、敵分かれて十と為らば、
是十を以て其の一を攻むるなり。

<意味>
競争の少ない地味な分野で、独自の能力を磨きなさい。一点集中主義でいけば、際立った存在になれる。

<筆者の考え>
経営ではよく「選択と集中」が大事だと言われます。たとえば「ここなら勝てる」という分野を決め、そこにヒト、モノ、カネという経営資源の8割を注ぐ。そのうえで、あと二割の力を均等配分して、他の分野に投下する。そういう経営戦略を待て、ということです。
それはなぜか。いろんな分野の力を総花的に強化しても総合力は上がるでしょうが、突出して強い分野を作ることが出来ません。どの分野もぼちぼちで、ライバルたちに食われることは目に見えているからです。
それより「ここなら勝てる」という得意分野、もしくはライバルの少ない分野を選択して、そこを集中して強化することで、独自性の高い際立った経営を目指した方がいい、ということです。
孫子のこの言葉はそれに似ています。個人で言えば、他の人があまり強くしたいと思わないような能力に磨きをかけ、達人がうようよしている分野の能力はそこそこでいい、とする考え方ですね。
たとえば、いまや英語は出来て当たり前。でも、英語力はあったほうがいいので、ビジネス会話くらいまでは出来るようにやっておく。それが二割の力だとしたら、残る8割の力をヒンディー語の習得に注ぐ。
これからはアジアの時代で、インド市場は成長著しいと目されていますが、いまのところはまだヒンディー語を自在に駆使できる人は少ないですよね。そういうところを狙って、集中的に自分の能力の増強を図るわけです。
ようするに能力の「集中と分散」。ビジネスに必要な能力を慎重に見極めて、達人、強豪の多い分野では戦わず、ライバルの少ない分野でひとり勝ちをおさめる。それがナンバーワンへの近道なのです。
f:id:toshimai:20200404053908j:plain
<感想>
やはり、ライバルが少ないところなんですね。
現在、ブログやユーチューブを始める人が多いと聞きます。ではどんなテーマを持ってくればよいのか。人気があるのは、「面白系、ビジネス系、自己啓発」というキーワード。このへんの波に乗ることが、現在の一つの王道であると思います。
しかし、みんながみんなそっちに行っても、最初は相当苦労します。その市場には、長年やっているスペシャリストの方が多くいて、そういう方が圧倒的に有利で、SEOの順位でも上位を独占されています。
もちろん、その方々よりも多くの有益な情報を語る自信がある人、経験があると自負できる人は、そこで勝負すればいいと思います。
しかし、基本的には、現時点で競合が強い分野に戦いを挑むのはナンセンスです。
であれば、初心者や、これからビジネスを始める人はどこで勝負すればいいのか。
それは、まだあまり認知されていない、もしくはこれから話題になりそうな分野を探して、そこに特化したテーマを、ブログやユーチューブで発信することが大事ですよね。
ただ、どんなテーマがこれからはやるのかは、誰も読めません。普段から、ニュースやテレビでトレンドをチェックして、自分なりに仮設を立てることが大事ですね。

(例)コロナウィルスが流行ってる⇒外出しなくなる。⇒巣ごもり需要が増える⇒家でできる「楽しいこと」の提供

このような、世間の新しいニーズに応えられるような、仮説を常に立て続けることができるかどうかが、今後のビジネスで生き残れるかどうかのカギを握りそうな気がします。

トライアンドエラー
皆さんも共に勉強して稼ぎましょ!

(参考文献)超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール